本サイトは、より多くの人が学校で楽しく過ごせるように、さまざまな学び方・教え方・子どもの見方を提案し、今よりもちょっと「ゆるい」学校にしようとする人々をサポートするサイトです。
「何」を「どう」できるようになるべきか
子どもたちに「何」を「どう」できるようになってもらうかは、とても難しいテーマです。
ただ、これは今に始まったことではありません。例えば、「料理」を例にしてみましょう。

昔は、ご飯を食べるためには、「獲物を捕まえる→火を起こす」過程が必要でした。一方で、今は、狩りや火起こしよりも、「買い物をする→コンロを使う」ことができる方が、(大半の人には)大切です。
つまり、その時代の価値観によって、「何」を「どう」できるようになったり方がよさそうかは、変わってくるのです。(極端な例のため、当たり前すぎるかもしれませんが…笑)
「見方」の変化:「できない」をどう見るか
学校をはじめとした社会の色々な場所で、「できない」ことの捉え方に、変化が生じ始めています。
例えば、車椅子を利用する方を例に考えてみましょう。

これまでは「足が悪いから階段を登れない」とされ、登れない原因が車椅子の方にあるように扱われてきました(A)。一方で、最近は「環境の側に課題がある」とされ、スロープが設置されるなど、できない原因を個人と環境のミスマッチとして扱う見方が、一般的になってきました(B)。
この解釈の違いは、そのまま目指す方向性の違いにつながります。Aの見方をする支援者は、「頑張ってリハビリをして、歩けるようになりましょう!」というように、個人の変化によって困難を乗り越える解決策が提案するんじゃないかなと思われます。一方で、Bの見方をベースにする支援者であれば、個人への働きかけのみではなく、「車椅子の方が移動の際に、困らないようにしよう」というような、環境の調整により困難を軽減する視点を持つことができるのではないでしょうか。
個人的には「Bのみが正しい」とは思いません。実際、個人の側が変わるべき場面もあると思います。ただ、Aの見方から、「できない」ことが子ども個人のせいにされ、皆が苦しくなってしまう場面をたくさん見てきました。「できない」を誰か1人のせいにしないBの見方は、当たり前とされてきた学び方・教え方・子どもの見方を考え直すきっかけを与えてくれるものだと考えています。
Bの見方を意識した実践は、日本全国の教育現場で行われ始めています。ただ、多忙な教育現場の中で、目の前の子どもの実態にあった教材を1から準備する余裕がないことは明らかです。
このサイトは、Bの見方を意識しながら、管理人が作成した教材や授業案等を配布し、それをフリー素材のように皆さんに活用していただくことを目指しています。
是非、目の前の子どもの実態に合わせてアレンジしていただきながら、ご活用ください☺️
もう少し知る
※一般的に、Aの見方は「障害の個人モデル」、Bの見方は「障害の社会モデル」と言われています。
こちらの記事(別サイト)でわかりやすくまとめられていますので、興味のある方はご覧ください。
